いちごとしょかん

親子が一緒の空間でそれぞれに好きな本を楽しめる図書館。本と自然と宇宙。人と人をつなぎ、その人らしく生きる背中を押していきたい。

LEAN IN : 女性、仕事、リーダーへの意欲/シェリル・サンドバーグ

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【読書2017-053】LEAN IN : 女性、仕事、リーダーへの意欲/シェリル・サンドバーグ

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【1行感想文】
すべてのひとの、その人らしさを総動員する社会

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【この本を読む目的】
はたらく女性が心がけるべきことを見つける

確か、図書館でふと手に取ったことで出会った本。
手元に置いておきたくてすぐに書店に買いにいった。

シェリル・サンドバーグはこの数年後、愛するパートナーを突然失った。そのことが綴られているOPTION B(オプションB) 逆境、レジリエンス、そして喜びがいよいよ日本語訳されたため、こちらも併せて読もうと思う。

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【拾ったことばたち】
シェリル・サンドバーグから受け取った最も強いメッセージはこれ。

すべてをこなせる人などいない。

女性は会議のテーブルへ。
男性はキッチンのテーブルへ。

女性は職場でもっとリーダーシップをとれる。
男性は家庭でもっと力を発揮できる。

その方が世界はよくなる。
こどもたちが自分の人生の選択を自由にできる。
本当にしたいことを見つけてほしい。

 

<男女不公平な社会>
男女不公平な社会は、決して男性側の意識の問題だけではない。男女両方の責任である。
たとえば、高い地位へのヘッドハンティングの声がかかったときの「考えさせてください」・・・男性は「考えさせてくれ」、なんて言うのだろうか?
仕事のキャリアはマラソンみたいだ。
男性ランナーは『がんばれ』といわれ、女性ランナーは『無理するな』と言われる。
逆にいえば、男性は走り続けるものだと思われている。
女性は走りすぎたらそのうち敵意さえ向けられる。
女性自身は手を挙げ続けること、そして周りは女性を励まし背中を押すことが大切である。

<女性のチャレンジ精神>
思い切って2歩3歩踏み出す。ひとりの成功は次の人の成功を容易にするから。
自分に完全にフィットする仕事なんてない。チャンスをつかみ、チャンスを自分にフィットさせる。学ぶ能力こそ、重要な資質。

<女性ならではのキャリア>
キャリアはジャングルジム。自由な回り道がある。てっぺんじゃなくても素敵な景色も見られる。

 

<余談・罪悪感のマネジメント>
『母親はタイムマネジメントとともに罪悪感のマネジメントが必要』という文章に深く共感。
わが子への罪悪感、職場への罪悪感、だんなへの罪悪感、親への罪悪感・・・これをいかに受容し流すことができるか・・・